2019年4月21日日曜日

用意不用力とは?

用意不用力は太極拳十要の一つです
これもよくわからない言葉の一つです
解説はネット上で見つかりますので
読んでみてください
以下は今のところの僕の理解です
理解としては狭いものです

「用意」とは、「何をするのかを明確に意識して行え」と考えると
僕にはよく理解できます
当然、動作が理にかなっている必要があります

例えば、傅清泉先生の「足、腰(ウエスト)、手」です
動作の見た目は同じでも、この内容を考えて動作を行うかどうかで
体に感じる効果は全然違ってきます

同じウエストをまわすにしても
腕や肩の力でウエストをまわすのか
それともウエストそのものを意識して
まわすのかで、体に与える効果は全く違います
ウエストから動くことを意識して行うことで
体の中から動作を行う感覚ができてくる感じがします
ウエストは傅清泉先生が指摘していることですが
太極拳にとって大切な感覚のように思います

「用意」をそう考えると
不用力の方は、むやみに合理的でない動作を行うな
という意味に思えます
楊式太極拳を同じようにやっても
「足、腰(ウエスト)、手」を意識しないで行うと
体に感じるものが全く違いますが、
それは不用力で指摘されたことをやっているのではないでしょうか
制定拳はそんな動きの塊に思えます
幹がなく、枝葉ばかりのような

前にも書きましたが、「足、腰(ウエスト)、手」を意識して
練習を続けると、いろんな動作を速く行ったときに
びっくりするほどスムーズに、
しかも足から腰(ウエスト)を経由して手に力が
集中する感じがよくわかるようになります
無理な力を使わないで、効果的に力を出せる感じです

これができるととても楽しいです


2019年4月19日金曜日

傅清泉先生の言葉は大切

85式楊式太極拳を毎日続けています
朝と夜寝る前に1回づつ
用事がない限りは毎日
おかげで晩酌はできなくなりました
(実は40過ぎてから二日酔いをするようになって
お酒は控えていましたが)
85式を続ける中で、傅清泉先生の言葉は大切だな
改めて感じています

続けるといろいろいいことがあります
以前にも色々書きましたので
繰り返しませんが

今は、だんだん姿勢を低くしています
また、弓歩や虚歩では体重の乗る足のかかとの少し前に
体重が乗るようにしています
体重が前後に移動する時にも、体を送り出す足と
受け取る足の両方の筋肉がよく使われるようにしています

体重が乗ってからウエストを回したのちの
手(技)の動作も大切です
体の中の筋肉が少しできてきたようで、ウエストをまわす動作が
とても体幹に効果があるように感じるようになりました

いずれの動作でも、傅清泉先生が講習会で
各動作を行う時に述べたポイントの言葉を思い出して
その内容を考えて
自分なりに工夫して行っています

その効果か、色々体にいいことがあるようです
また、次の朝起きて2階から階段を
降りる時に筋肉痛を感じます
いい歳なのにです
楊式太極拳は奥深いですね

改めて傅清泉先生の言葉は大切だなと思いました
各動作についてどのように行うのか
体の中にどんな感じを作るのかなどが、
体の中から太極拳の内容を作るための具体的に言葉だなと
改めて感じています
「用意不用力」の「意」に
対応するのが傅清泉先生の言葉のような気がします
これについては後日

2019年3月8日金曜日

12進步搬攔捶から13如封似閉


進步搬攔捶から 如封似閉 です

進步搬攔捶で、左前弓歩で右拳を前に打ち出した姿勢からです
左手は右腕の肘あたりで、手のひらが右向きで指が上むきで立ててあり、
相手からの攻撃を防いでいます
この後の動きです

想定は、相手はこちらの右拳の攻撃をうまくかわして
右腕を捕まえたとするといいと思います

左肘を少し左に動かし、左手を手のひらを下にして右腕の肘の下に
指先から差し込みます
次に、右手は拳を開き外旋して、手のひらを上にします
この時、右肘は少し緩めます
同時に左手は外旋して手のひらを上にします

体重を後ろに移動しながら
左腕を前に移動し、そして右腕とともに外に広げます
これで相手の手を外しています

次に、
両手の肘を折りたたんで
肩の近くまで引き寄せていきます
この時、両腕の脇をよく開き、肘が落ちすぎないようにしましょう
また、両方の肩甲骨がよく移動していることを確認しましょう

そして体重が一番後ろにきたら
ウエストを右に回してから、
両手を同時に内旋させ
両手を座腕にします

そして、前に体重移動しながら
弓歩になり
ウエストを左に回して
両手を前に押し出します
両手ひらの小指側の手首の少し上の硬い骨のところで
相手を押している感じです
以上の動作のタイミングは足腰手です

これらの動きがうまくできると
相手に両手をつかれても
思わぬほど簡単にほどくことが
できます




2019年1月24日木曜日

永年太極拳養生功十三勢と弓歩の前足の重心

伝統楊式85式太極拳を行う前に
永年太極拳養生功十三勢を行います
毎日続けていると,
肩などいろんなところが
よく動くようになるのを感じます
また、体の中のいろんな筋の張りが
少しづつ付いてくるのを感じます

ところで、ちょっと最近気がついたことがあります
これは、今まで指摘されたことがなかったので
どれくらい妥当なのかわかりません
勝手にそう思っているのかもしれません
あるいは多くの人にとっては当然のことなのかもしれません

前置きが長くなりましたが
それは、弓歩になった時の前足の重心の位置です
五番目の動作の鴛鴦戯水の時です
水鳥が水に戯れているというような意味の
名前のようです
今まで、この動作で体重を前に移動して弓歩になるときに
前足の重心はなんとなくツマ先寄りでした
もちろん弓歩では膝がツマ先まで来るようにしています

そこで、体重移動するときによく筋肉が使われるようにと
考えて、くるぶしの下あたりを押すような感じにしてみました
ちょうどものを踏みつけるときに
大きい力で踏みつけるようにです
もちろん弓歩では膝がツマ先まで来るようにと言う
注意は守っています

そうすると、今までになくいろんな筋肉が使われます
特に太ももとか股関節周りとか
その感じでこの動作をすると
後ろ足に体重を移動するときにもくるぶしの下あたりに
しっかり乗るようになりました
そうすると今まで感じたことのないような
筋肉痛になりました
なんか足や股関節周りの筋肉に良いような気がします
でも気をつけないと簡単に強くやりすぎて
筋肉を痛めそうな感じなので気をつけてください

套路の弓歩でもやっています

そうすると、最近お尻の周りにも
張りを感じるようになりました
少しづつ体ができてくるようで
伝統楊式太極拳は楽しいです

2019年1月14日月曜日

轉身擺蓮について

いきなりですが
最後の方の轉身擺蓮についてです

今まで、擺蓮は適当にやっていて、なんとなくできていたのが
最近、ちょっとうまくやろうとして、なかなかうまくいかなかったのです
でも、ちょっとコツがわかったようなので書いておきます

右足前の弓歩で
両手は手のひら下で前方にあり、右肩やや前の状態からです

体重を後ろの左足に移動し、(その時少しかかとを中に入れます
あと、軸足を少し緩めて、少し座るようにすることも、僕のレベルでは大切で必要)
次に右足先を左へ持ち上げながら移動して、
(僕の場合は十分左へ移動するのがうまくいくために大切でした)
そして、右足は右へ、ウエストから上は左へ
回して、右足でけります
途中で右足の甲と両手のひらがぶつかるようにします
そのためには両手は少し前に伸ばすように
足の軌道は少し高くなるようにします
回した後は、右足は膝から折りたたみ、上体はウエストから
左に十分ひねり、左手は手のひら下、右手は外旋して手のひら上です
目は左手を正面から見ること
この左への十分なひねりが、上体の安定につながるようです
あとあまり上下動はしない方が良いようです

書いてしまうと、当たり前ですね
これは本当に自分のためのメモです

2018年12月25日火曜日

楊式13式太極刀と楊式28式太極剣

来年の1月に、私が所属している団体のサークル
発表会があります
この発表会は、とてもユニークで、各演目に希望者は自由に参加できます

昨年は、24式と伝統楊式28式太極拳、伝統楊式太極刀、などに参加しました
今年は、伝統楊式太極剣も演目に加わりましたので
それにも参加しようと早速練習を開始しました

と言っても、全然習っていないので(実は伝統楊式太極刀もそうです)
傅清泉先生のDVDを見ながら、少しづつ覚えています

傅清泉先生によると
伝統楊式太極拳の体系の中で、85式太極拳は体の土台を作るものであり、
剣や刀などの武器は発勁の練習という位置付けになっているそうです

このことが伝統楊式太極剣を練習していると
よく理解できる気がします
本当は理解できると書きたいのですが
ちゃんと先生から習っていないので
剣の大切な要点を理解できていない可能性があり
気がするとしておきます

刀はバッサリ切る感じなのに対して
伝統楊式太極剣の動作は、下半身の動きが体幹(ウエストの動き)を通して
最後に剣に伝わる感じがして
なかなか楽しいものです
85式楊式太極拳で培ってきた内容が生かせる感じがします
ただまったり動くだけの32式剣では得られないものです
なんか適当に動いているだけの42式剣にもない感覚ですね
(もちろん42式に対する僕の理解が十分ではないから
という可能性はあります)

ということで、きちんと傅清泉先生から教わる機会を
楽しみにしています

2018年12月16日日曜日

11左摟膝拗歩から12進歩搬欄捶

左摟膝拗歩から進歩搬欄捶です

左脚が前足となっている弓歩から動作が
始まります
まず左脚のつま先をかかとを軸に
股関節から左に回転させます
いわゆる開胯です
同時に、右手は少し高くして握り
左手は胸の前に持ち上げて胸の高さくらいにします
左手の手のひらは下にします

次に左脚に体重を乗せながら
ウエストを左に回します
そして両手をさらに少し左に回します
この動作は、前からの攻撃をかわしています

次に、左脚に体重を十分乗せて
(ティータンします)から、
右足を右斜め前にカカトから踏み出します
これが進歩の一歩目にあたるのでしょう
英語ではadvance stepです
そして、体重を右足に移動します
右手を外旋させながらウエストを右に回し
さらに左手の手のひらを右手のコブシの手首あたりにつけます
これは相手の攻撃、例えば右ストレートパンチの軌道を変えています
これが搬の動きです
搬は英語ではdeflectです
意味は相手のパンチ軌道をそらすという意味です

余談ですが、搬欄捶という言葉を、24式では違う意味の
動作に使っています
撇身捶とすべきところを搬欄捶としているようです


次に右足のつま先をすこし右に開き
ウエストを右に回し、右足に体重を乗せながら
右手を握ったままで手の甲を下にして
右肘を後ろに引きながら
ウエストの横までおろして
(この動きが欄で英語ではparryです。意味はかわすです。)
同時に左手は前方に伸ばし
同時に左脚を前方に伸ばし
カカトをつけます
これがadvanceの2歩目です


次に左脚に体重し
ウエストを左にひねり
右手を内旋させながら前方に伸ばし
立て拳で前方に打ち出します