2016年10月31日月曜日

前腕の回転、外旋と内旋

前腕の回転は幾つかの種類に分かれそうです

一つは相手に力を与えるときに
肘を固定し前腕を軸(肘から指先までまっすぐに串を刺した時の軸)にして
手首を外旋あるいは内旋させる動きです
内旋とは親指が内側に入る回転
外旋とは親指が外側に回る回転

これは攬雀尾の右手前の掤のときの右手にあたります
右足を上歩するタイミングで胸の前に来た右手を
外旋させて,弓歩を作りながら前方に前腕を
張り出す感じです
前方の相手に力を及ぼしています

単鞭のときの左手は弓歩を作りながら
内旋させます
その他いろいろな動きの中に
前腕の回転があります

倒巻の時には前の手の動きですね
左手が前の時は,手のひらは伏せた状態から
(24式は逆に手のひらが上ですね)
体が後ろに動いて
顔の横に来た右手が前に出るのと
一緒に左手前腕を外旋して左足の付け根に
向かって左手の肘を意識して引いてきます
おそらく左手は相手に捕まえられていて
左手の前腕の回転でそれを振りほどいて
逆に相手の手を捕まえているのだと思います
24式のような手では相手に捕まえられて
決められていて動けない気がしますね

いずれも小さな動きですが
大切なようです

この動きを意識して練習を続けると
やがて腕全体が何か少し張りのある膜で覆われて
いるような感じがしてきます
これには座腕も大切です
こう感じるのに,僕は1年くらいかかりました
最近身体中が張りのある膜で覆われている感じがして
きています
制定拳を練習していた頃にはなかった感じです
85式楊式太極拳の成果のような気がします