2018年8月28日火曜日

傅清泉講習会後に傅鍾文先生の逸話

今年も、傅清泉先生の講習会に参加できました
大変学ぶことの多い講習会でした
そして講習会後、傅清泉先生から
傅鍾文先生の逸話を直にお聞きする
貴重な機会を得ました

傅鍾文先生のことは以前にも、記事を書きましたが
傅清泉先生の祖父であり
傅清泉先生に太極拳を指導された方です
伝統楊式太極拳に対する理解が深く
その継承と発展に大きな貢献をされた
本当にすごい方だなと思っています
彼のlast interviewを読んで
とても真摯に伝統楊式太極拳に取り組んだ方だと思いました
僕が内容のある伝統楊式太極拳に出会えたのは
日本太極拳友会の三代館長と
もちろん傅清泉先生のおかげですが
それを楊澄甫先生から伝えたのは傅鍾文先生です
僕は傅鐘文先生にお会いしたことはありませんが
大変尊敬しています
今回、お話を聞いてますます
すごい方だなと
感銘を受けました

傅鍾文先生は楊澄甫先生の晩年に
楊澄甫先生と行動を共にし、
太極拳の指導をされたのはよく知られています
楊澄甫先生が体の具合を悪くされ亡くなられる時にも
傅鍾文先生は楊澄甫先生をご自宅に引き取られて
最期を看取られたそうです
楊澄甫先生の奥様は、楊澄甫先生が亡くなられた後も
49年間ご健在だったそうですが、
その間、傅鍾文先生は奥様をずっと励まし交流を続けました
毎年一回は必ず訪問し続けたそうです
楊澄甫先生の弟子は大変多かったのにも関わらず
こうしたことを行った方は傅鍾文先生以外はいなかったそうです
北京で太極拳の大会があった時には
当時の交通機関は不十分で、都合よく車も利用できなかったため、
徒歩で8時間もかけて奥様を訪問されたそうです
奥様はこの突然の訪問に大変感激されたそうでした
実はこの話は、傅清泉先生が傅鍾文先生から
直接お聞きしたわけではなく、
楊澄甫先生の四男の楊振国先生から6ー7年ほど前に
初めて伺ったのだそうです
傅清泉先生も大変驚かれて、傅鍾文先生が非常に多くの方から
いまだに慕われて続けている理由がこうしたところに
あるのだと思われたそうです
傅鍾文先生の太極拳に対する技量の高さとともに
人間としての徳の高さが多くの方に慕われ続ける
理由なのだろうとのことでした

とてもいい話だなと思いましたので
傅清泉先生の了解もいただき
紹介させていただきました
9月には中国で傅鍾文先生の武術と徳を
テーマにした研究会が武術大会とともに
行われるそうです

後日、英語でもこのことを書いてみます



3 件のコメント:

  1. こんにちは。
    東京より講習会に参加させて頂いた坂口です。
    私の一方的な「ブログで勉強させていただいていることをお伝えしたい」という思いで行動してしまい、ご迷惑をおかけしました。
    実際にお会いできたので嬉しくなりお声を掛けてしまいました。
    今後も更新を楽しみにしております。
    有難うございました。

    あ、来週もお会いしますね。🙇

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  2. このコメントはブログの管理者によって削除されました。

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  3. YURAさん
    こんにちは
    拙い文章お読みいただいてありがとうございます

    またお会いして、色々おしゃべりすることを
    楽しみにしています

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