2019年8月21日水曜日

手は用いるが動かさない

傅清泉先生の講習会での言葉に
「手は用いるが動かさない」
というのがあります

こうするためには、どうしたらいいのか
わからなくなりそうですが
講習会では次のような例を話していました

傅清泉先生が小さい頃には正月に
豆腐を作ったそうです
そのために、水にうるかした大豆を
石臼にかけて豆乳を作ります
この石臼を回すのが子供の頃の
傅清泉先生の仕事だったそうです
石臼は重く子供の手の力だけでは回すことができません
体全体を使うことが必要になります
この体全体を使うのが「手を用いる」にあたり
この手だけで回そうとするのが「動かす」に対応する
ようです
つまり伝統楊式太極拳の「足腰手」の動きが大切で
これらの一連の動きの中に、手の動きも
組み込まれていないといけないということのようです
もちろん腰はウエストのことです
そのためには腕と肩の関係も大切な気がします
うまく組み込まれていれば、早く動くことも可能になり、
また、大きな力を出せるようになると思います

あと大切なのは、伝統楊式85式太極拳の練習の中で
その感覚をより深く感じられるように練習することでしょうね