2018年1月9日火曜日

5提手上勢から6白鶴亮翅


提手上勢から白鶴亮翅です

提手上勢は右足前でかかとをつけた
左足重心の虚歩です
右手は前で左手は右手の肘のあたり
両手の手のひらは下に向けています
最初に立った時の正面からの攻撃に対する反撃です

それから白鶴亮翅に入ります
動作はやや複雑です

左足に体重を乗せて右足を持ち上げます
同時にウエストを左に回して
両手を肘から折りたたみ
さらに左手の肘を肘打ちのように後ろへ押します
右手をやや下に移動します(多分相手の左手による
腹への攻撃を右手でそらしています)

次に、右足のかかとをつき、
右手を胸の前、左手を右手の後ろに持って来て
右手前の掤の姿勢を作りながら
右足のつま先をやや内側に入れ
体重を前に移動し弓歩にします
しっかり前を押すようにします
この時、肩は前に正対し両ひじを張るようにします

そこから前足に体重を乗せ
右手は少しづつ上に持ち上げ
左手は少しづつ下に下ろしながら
左足を持ち上げ
右股関節を軸に体を左に回します
左足のつま先をつけた虚歩にします
同時に右手は持ち上げた途中から手首を腕の軸の周りに
内旋(親指を内側に入れる動き)して
額の上で手のひらがやや上向きにします
左手は左股関節の横あたりで下を抑えます
肩は顔の方向に対して正対します
虚歩では後ろになった右足に対して骨盤は
左足前のやや斜めに
なっていることを確認します
また、堤丹と含胸抜背に注意しましょう

以上のように白鶴亮翅の動作は複雑です
はじめの動作は、虚歩の前足に対する攻撃を避けたのかもしれません
また、後ろの敵に肘打ちをしたとも考えられます
そして前からの攻撃を右手でかわして、掤で反撃し
正面に向かって左からの攻撃に対して
敵の右手の攻撃はこちらの左手、敵の左手の攻撃には
こちらの右手で受けています
つま先をつけた虚歩は、がら空きとなった敵の
腹を蹴りあげられる体勢です