とても当たり前のようなタイトルです。
これと対比されるのは、太極拳は実戦的か、です。
実は先日BSドキュメントでこんな問いかけの番組を
見たので書いてみようかと思いました。
中国でのお話です。
こんな問いは、意味があるのでしょうか。
居合をやっている人に実戦的かという
失礼な問いかけをする人はいないでしょう。
「それで本当に人を切れるのですか」と
問う人はいないですよね。
想像ですが「居合は技を磨き、心を磨くものです」
というような答えが返ってくるでしょう。
実戦的でないから意味がないと言う人もいないでしょう。
相撲とプロレスのどっちが強いか勝負しよう
ということも今はないでしょう。
相撲ルールで勝負するか、プロレスルールなのか
ルール次第で結果は変わるでしょうし、
何しろスポーツですから。
つまり、問いかけとして成り立たないのです。
伝統楊式太極拳が健康に良いので十分なのです。
健康に良いためには、伝統的な武術的な動きが
必要になります。
伝統楊式では、武術的なことが体を痛めず、
むしろ体を健やかにするのです。
その内容が伝統楊式は
とても優れているのです。
この点は、楊澄甫の本の前文で
彼が太極拳の目的として書いていることであり、
傅清泉のおじいさんの傅鐘文が楊澄甫から
じかに長い年月をかけて具体的に伝えられた
ことなのでしょう。
伝統楊式太極拳は健康に良い
これが結論です。
実戦的かと
問うても意味のない気がします。