2017年1月6日金曜日

放松(ファンソン)について

ちょっと思い出したこと
放松(ファンソン,放鬆)についてです


太極拳を始めた人が誰でも気になることの
一つが放松だと思います
放松は力んではいけないと言います
脱力状態であればいいのか,力まなければいいのか
などいろんな考えが思い浮かびます

85式の講習会で教わった放松についての傅清泉先生の言葉は
記憶では(誤解があるかもしれません)
放松(ファンソン)は上体が固定されておらず
骨盤と腰(ウエスト)と上体がねじれて
自由に動ける状態である
というものでした

また座禅の状態とも言っておられました
座禅はリラックスしているが萎えた状態ではありませんね
放松(ファンソン)は力まず外からの動きに対して
素早く対応できる状態なのでしょう

放松は気の抜けた状態ではないのです

放松(ファンソン)は脱力ではなく
力を出せる状態にあるということです
これは目からウロコですね



2017年1月4日水曜日

攬雀尾の続き(4)

捋のあとです

その前に捋の動作が終わったところの姿勢の確認です
左足が後ろで,その左足に体重がかかっています
足は虚歩で右足が前
正面右方向に対して骨盤は斜めで
左の股関節が後ろです
ウエストはさらに左に回転し上体は斜め45度くらいです
両手は右手が内旋して外向き,左手は外旋して内向きです
両手は体の中心より少し左に移動しています

ここから,
右手は外旋し,左手は内旋します
左手の指先は立てた状態で右手の手首につけます

そして次の動作に入ります
体重を左足から右足へ移動して弓歩を作っていきます
弓歩が完成したらウエストを回し左手と右手の交点も
これによって移動し,弓歩が完成したのちに
さらに左手で右手を押すようにして両手を前に押します
この時,含胸抜背,命門を開く,が大切です
両手の角度は10時10分の時計の針の方向と言われました

これが擠です

制定拳では両手は水平ですが
伝統楊式では10時10分です
制定拳の形では右肩に力が入りやすく
相手に対して押す力が出ないでしょう