2017年2月20日月曜日

発勁fa jinと足腰手(毎日の楊式を続けて1年半)

85式伝統楊式太極拳を毎日続けて1年半に
なりました

最近ふと,13功と85式の練習を終えた後
摟膝拗步の片手を折りたたんで
顔の横に持ってきて後ろ足に体重をのせた姿勢から
その手を伸ばして弓歩になる姿勢までを
速くやってみました

最後にスパーンという音が聞こえそうな
感じに手が伸びていきます
(本当はズーンと書きたいところですが)
力が後ろ足の地面から
前に伸ばした手の掌に力が抜けていく感じです
自分でもあれっという感じです
(もちろん,力むとうまくいきません)

次に搬攬捶の動作の途中からもやってみました
これもスパーンといきます

以前、教室で総合太極拳を習いましたが
発勁動作が下手くそでした
要領を教えてもらいましたが
何度やっても上手な人のようにできない
発勁動作は素人にはできないな〜と思ってました
今思うと「腰を使って」というのが
骨盤を回すこととして教わりましたので
これは素人には難しいのでしょう

一方,伝統楊式太極拳では
足腰手の動作の基本を守って練習すると
発勁動作が特別な練習なしにできるようになります
伝統楊式太極拳を
足,腰,手の順で行うことの成果ですね

その他伝統楊式を行うときのいろんな注意が関係しそうです.
その一つは肩甲骨周りの筋肉をよく使い
柔らかくすることです
十三養生功は肩甲骨周りをよく回します.
また,伝統楊式太極拳では
摟膝拗步などで手を前に伸ばすときに
背中の方も逆方向に伸ばすようにと講習会で
注意を受けました
この動作によって肩甲骨がよく動くようになります
このことも発勁動作に関連しているように思います

もちろん、骨盤を止めて、ウエストをまわす動作も大切です

伝統楊式太極拳はすごいですね

2017年2月7日火曜日

攬雀尾の続き(5)

これで攬雀尾の最後です

擠の動作で,こちらは相手を押しています
押された相手は手を組み直して押し返してきます
この時の相手の手の組み方はこちらの擠の動作のものです

こちらは,相手の手の組み直しに対応して
手を組み替えます
擠の手を右手を内旋させながら
両手の指先を相手に向け
指先を立てながら伸ばし(座腕)
体重を後ろ足へ移動し,後ろ左足に体重が乗ったら(足)
両手は肘を両側に開くような感じで肘から引き
その後,両手を胸の前にしたままwaistを左へ回して(腰)
さらに両手を少し左後方へ回します(手)
うまくいけばこれで相手は左へ飛ばされます

それでも相手が耐えていたら
体重を前足へ移動しながら相手を押していきます(足)
そして右足に体重が乗ったところで
waistを右へ回して(腰)
最後に相手を両手を伸ばして押します(手)

これが按です

以上の動作で大切なことの一つは両手の高さを
あまり変えないことです

24式や42式では按の動作で後ろ足に乗ってから
両手を下に大きく降ろします
相手のバランスを崩すのだと説明されました
いつも疑問に思っていたのは,この動作の時
こちら側の顔や喉が無防備状態になることです
もし,相手が崩されながらも頭から頭突きをしてきたら
こちらは致命傷を受けるでしょう
こんなんでいいのかしらと思っていました
なんてお気楽な動作だろうと
この疑問に伝統楊式太極拳の動作が答えてくれました
制定拳の攬雀尾は,裏付けのない,頭で勝手に考えたもののように思います