2016年9月29日木曜日

腰(ウエスト)の回転と前腕の回転

今年の85式の講習会で
印象に残ったことの一つが
腰(ウエスト)の回転と前腕の回転を
大切にということです
これがないと太極拳の中身がない
という趣旨のことを言われていました
これを正しく行っていると
体の中に充実したものを
感じられるのだと思います
これは毎日の85式の繰り返しの中で
感じているものです

腰(ウエスト)の回転については
以前にも少し書きました
注意しないといけないのは
腰というと日本では骨盤になってしまうことです
骨盤と腰の動きは別で
別々に動くことが大切です
つまりウエストをひねる動きです

たとえば摟膝拗步(ろうしいあおぶう)では
足腰手の動作の結果
弓歩で骨盤は少し斜めなのに対して
肩は弓歩の方向に対してほぼ直角で
その途中のウエスト(中国でいう腰)
はひねられています
この姿勢は制定拳では
やってはいけないことになっています

前腕の回転については後日書きます

足腰手を様々な動作の中に位置づけて
練習を繰り返していますが
最後の手の動作も体の中の充実感に
大切なのだと感じるようになってきました

毎日の85式が楽しい日々です

2016年9月14日水曜日

足腰手

攬雀尾の続きに入る前に
足腰手について

今年も傅清泉老師の講習会に参加できました
とても勉強になりました
同じことを聞いても
こちらの練習の積み重ねで
理解が深まる気がします
そんなことの一つが
足腰手です

傅先生は動作の時に
「足腰手」と号令をかけます
それを聞いて、自分のタイミングを確認します
どうして足腰手が大切なのか

足の動きを下から手まで伝える
ということもありますが
「腰を回して手」への動作に大切さがあるようです
(中国語の腰はウエストにあたります
この辺混乱の元のようです
制定拳では腰というと骨盤のことになっています
24式の講習では
ウエストはひねってはいけないと言われました
腰痛というと骨盤の痛みではなく骨盤の少し上
の背骨の周りの痛みを言いますね
中国語の腰はこの辺り全体を言うようです
読みにくくてすいません)
これは講習会以降、85式の練習で
足腰手と頭の中で号令をかけて動作を行うことで
実感してきました

腰の動きでお腹の中が動かされて
充実する感じがします
これ健康にとても良いのでしょう
体幹を鍛える方法の一つでしょう
逆に体幹が鍛えられてくると
この充実感が強くなってきます

大切なのは弓歩の時に
提丹(ティータン)円襠開胯(エンダン カイクワ)
を意識することです
足腰手の中で
次第に弓歩が完成する感じかなと思います

そして、練習を積み重ねて感じてきたことは
足腰手は楊式太極拳の大切な内容なのではということです
楊 澄甫の発勁は動きが小さいが
威力は大変大きかったという話がありますが
その秘密には足腰手があるような気がします
足とともに背骨の周りには大きな筋肉が付いています
それを動作の中でうまく使う練習が
足腰手なのではと思います



2016年9月1日木曜日

2起勢から3攬雀尾(らんちゅうえい)(85式楊式太極拳のメモ)

起勢の終わりで,両手を座腕にして
下に降ろしたところからの続きです

次に攬雀尾に入ります

これは、正面の相手からの攻撃をかわして
反撃し、さらに右からの攻撃をかわして
反撃します
伝統楊式太極拳の動作の基本的な
動きが詰まっています

まず,右足を開胯しながら(右足のかかとを軸に、つま先を開きながら)
体重を右足に乗せる
同時に右手を持ち上げ前に伸ばします
左手も少し持ち上げます
右足に体重が十分乗ったら
骨盤を動かさないで,腰(ウエスト)を右に回し
これといっしょに右腕は肘から折りたたみ
左手もさらに持ち上げ
左足を持ち上げ(この時,左足は放鬆(ふぁんそん)と言われた)
腰の回転によって体の前にあった右手も
左手も体と共に回転し(この時,左手の指先の
向きを少し左に回し,親指の付け根を意識する)
ます
次に、右足を緩めて,左足を前に出し
左足かかとからついて
左爪先を少し内側に入れ
体重を移動して,左弓歩にします
左手は少し外旋して少し高く,右手は左手の上に出して弓歩を完成します
正面の相手を左前腕で押し返してます
左ポン(掤)の完成です

そのあと、上体は右を向いて、右手は内旋しながら体の右側へ低く,
左手は少し外旋して体の左側で水平よりやや高くなる
顔は起勢の時の正面に向かって右を向いている
骨盤の向きは左側が少し後ろになった斜めに
腰(ウエスト)は骨盤よりも少し左に回転する

うーん,文字にすると複雑ですね
あってるか自信がありません

とにかく動作は
足腰手
の順番です

続きは後日