2021年2月18日木曜日

太極養生功十三勢は単なる準備運動ではない

 太極養生功十三勢は、傅清泉先生の講習会で

教わったものです。

講習会の初めに行うので

準備運動の意味もあります

養生功の紹介は以前しました


ポイントは、養生功を準備運動の一つと

思わないことです

普通、準備運動は体がほぐれるとか

温まるとかを目安にしがちです

あるいはストレッチするとか

それはそれで良いのですが

その場合、養生功としては不十分になりがちです


養生功にはもっと大切な内容が

あります

つまり体を養生すると言うものです


具体的には、

体の能力を伸ばすように行うことと

体の能力がどれほど伸ばされているかを

確かめることです


基本的な動きの中で筋肉と筋を良く伸ばすようにします

これが筋肉を強くしなやかにすると思います

そのためには動作の回数をキチンと行う必要があります

養生功で決められている回数を行う必要があります

また十分行うことで体の中の循環や血行が

よくなる気がします

そのような変化を感じられるよう注意深く

行うと良いと思います

これが体の能力を伸ばすと言う意味です


同時に動作を行う中で

自分の体がどれくらい動けるように

なったのかも感じることができます

例えば肩を回す動きでは

初めは小さかった動きが

十分大きくできるようになった

それに伴い肩の動きで

体の様々な部分がつながるように

動くのを感じられるようになるのです


少しづつ成長できる、そう言う内容を

養生功と伝統楊式太極拳は持っていると思います

そこに目を向けることが大切です





2021年2月10日水曜日

体幹を鍛える伝統楊式太極拳

 伝統楊式太極拳を毎日行うことで

生ずる体に良いことについて

これまで、いろいろ書いてきました。

今回は、伝統楊式太極拳の中で

弓歩を作りながら体重移動する動作と

体幹との関係についてです。

弓歩を作りながら体重移動する動作は

太極拳にたくさんあります。

たとえば、摟膝拗步です。

細かい動作の説明は以前

しましたので、それを

見てください。

傅清泉先生が指導する伝統楊式太極拳では、

まず体重移動して弓歩を作り、

次にウエストをひねって、

最後に手の動作を続けます。

この動きで大切なことは

ウエストの動作と手の動作の間、

弓歩の前足全体を踏み付けながら

行うことです。

しかも、骨盤は進行方向に対して斜めに保ちながら

行います。

この一連の動作によって、体幹が鍛えられると

感じられるようになってきます。

丹田に力を入れて動作を行うと言うより

結果として丹田も感じられるようになる感じです。

この動作で、体幹と関係する筋肉が引き伸ばされ、

それによって体幹が鍛えられる感じです。

力を入れながら筋肉を

ゆっくり伸ばすと、筋肉を鍛えられるのです

スロトレと似ている気がします。

伝統楊式太極拳の合理性を良く表していると思います。