2020年3月21日土曜日

14十字手から15抱虎帰山

右手前で両手を交差させて
胸の前、少し上に張り出している所からです
体重は右足メインで
左足は爪先を浮かせています
これが十字手の完成形です

次は抱虎帰山
楊式太極拳の動作名で動物が出てくるのは
雀、鶴、虎、猴(猿)、馬、蛇です
抱虎帰山の虎は今対峙している相手でしょう
つまりかなり強い相手でしょうか
その強い相手に技をかけて
右斜め後ろへ投げ飛ばします
以下、具体的な動作です

左足に体重をかけながら
姿勢をすこし低くし
左足のカカトを軸に爪先を右に入れます
ウエストを左に上半身を回して、肩を四十五度くらいにし
左手を手のひら上で右手の下からやや斜め前に持ち上げ
右手は手のひらを内旋させ
肘を軸に右前腕を回転させてほぼ水平にし
つぎに、右足を持ち上げ
左の股関節を軸に骨盤を右に回して
さらに右足の股関節を開き
右足を右斜め後ろ四十五度に伸ばしてカカトから着き
同時に左手は頭の横へ折り畳み
右手は水平に肘から先を前に伸ばします
つぎに、右手を前にしたまま体重を右足にかけます
右足体重になったらウエストを右に回しながら左手を前に
伸ばし、右手は右膝の横に持ってきます
その後の動作は攬雀尾の捋、擠、按
とほぼ同じです
ここまでが抱虎帰山です

体の正面にいた相手は
右斜め後ろへ投げ飛ばされ
それでも抵抗してきたら
捋、擠、按で対応している感じです

按の後は、単鞭に入る動作とほぼ同じですが
途中から少し違って
肘底看捶になります

2020年2月15日土曜日

13如封似閉から14十字手

如封似閉から十字手です
これで85式太極拳の第一段の最後です

如封似閉の最後では
左足前の弓歩になり
両手で前を押す按の状態になっています

そこから、両手の座腕を緩め
右手は少し内旋、左手は少し外旋します
そして、左足のかかとを軸に
つま先と膝、上半身を同時に90度内側に回しながら
両手をひたいの前に持ち上げます
重心は左足にあります
次に肘を少し外に張り出したまま、
肘を軸に両手をおろしてきます
両手が肩くらいになったら肘もおろし始め
両手が肘より少し低くなったら
両手の先を内側に入れながら
右足を寄せてほぼ肩幅になるように
つま先から地面につき
右手前にして胸の前で交差させます
両手は肘より少し高くします
右足に体重を乗せながら両膝を伸ばし
ながら、両手を交差させたまま、
斜め上の前方に伸ばします






2019年12月14日土曜日

勁を養う

伝統楊式太極拳を毎日続けています
前々から書いているのですが
体の中のいろんな繋がりが
だんだん強くなってきているように
感じています

朝起きて、軽く肩甲骨を回した時に感じる
体全体を包むような膜の感覚
養生功十三勢の鴛鴦戯水の動き
前足に体重を乗せながらウエストを回すときに
感じる斜腹筋のはりと腹腔を取り巻く感覚
などです

養生功十三勢の各動作はこうしたことを
確認するための良い動作です
もっと練習を積んだ方から見ると、
まだまだこれからということかと思いますが
60の半ばを超えた人間としては感慨深いものです

ちょっと太極拳からずれますが
毎日の楊式と共に、週2回くらいスロースクワットを
しています
テレビで紹介されたのを真似して
肩幅の倍の足幅で、
両足のつま先は膝の方向に揃えて開き
ももは水平まで5秒で下げて
5秒であげる
一番高い姿勢では足を伸ばし切らないで
途中にして再度姿勢を低くする
上下動を10回します
ももが痛くなってくるのがスロースクワット
が効いている証拠だそうで、痛みを我慢して
ゆっくりスクワットを続けるのが大切
石井直方教授の本の受売りです
このスクワットは、楊式の動きにもいい効果があるみたいです
スクワットは養生功十三勢と85式の間にやります


2019年10月4日金曜日

伝統楊式85式太極拳を毎日続けて4年

10月で伝統楊式85式太極拳を毎日続けて4年を越えました
毎年同じようなことを書いていますが
少しつづ進歩してきてると感じています
本当に傅清泉の講習会で伝統楊式太極拳に出会えてよかったと
感じています

今もはっきり覚えていますが
11年前に傅清泉の講習会に出て
傅清泉先生が楊式太極拳をやっているのを見て、
楊澄甫の写真とそっくりだとびっくりし
感動しました
座腕や弓歩の姿勢を直してもらったら
無理無く前からの圧力に耐えられるようになり
それまで習っていた制定拳はなんだったんだろうと
強く感じたものでした

残念なことに、日常的に伝統楊式太極拳を繰り返したり
指導してもらえるような環境になかったため、
毎日伝統楊式太極拳を行うようになるまで
7年もかかりました。
最初の数年は、講習会のメモもうまく取れず、
次の年の講習会で前の年のことを思い出すような感じでした

とにかく、繰り返してよかったなという感じです
十三太極養生功をやっている時の体の感じが
だんだんいろんな筋肉の繋がりができてきたように
感じます
体に勁を感じるというような感じです
これからも工夫しながら努力を続けたいと思います

2019年8月21日水曜日

手は用いるが動かさない

傅清泉先生の講習会での言葉に
「手は用いるが動かさない」
というのがあります

こうするためには、どうしたらいいのか
わからなくなりそうですが
講習会では次のような例を話していました

傅清泉先生が小さい頃には正月に
豆腐を作ったそうです
そのために、水にうるかした大豆を
石臼にかけて豆乳を作ります
この石臼を回すのが子供の頃の
傅清泉先生の仕事だったそうです
石臼は重く子供の手の力だけでは回すことができません
体全体を使うことが必要になります
この体全体を使うのが「手を用いる」にあたり
この手だけで回そうとするのが「動かす」に対応する
ようです
つまり伝統楊式太極拳の「足腰手」の動きが大切で
これらの一連の動きの中に、手の動きも
組み込まれていないといけないということのようです
もちろん腰はウエストのことです
そのためには腕と肩の関係も大切な気がします
うまく組み込まれていれば、早く動くことも可能になり、
また、大きな力を出せるようになると思います

あと大切なのは、伝統楊式85式太極拳の練習の中で
その感覚をより深く感じられるように練習することでしょうね


2019年7月20日土曜日

太極拳はゆっくり動いて筋肉を鍛える

筋肉には、速く動くことができる速筋と
持久力がある遅筋があります
これらは筋肉の収縮速度に違いがあります
また、両方の性質を持った速筋もあるそうです

太極拳はゆっくり動くので、遅筋しか
鍛えられないと考えてしまいそうですが
スロトレのところでも書きましたが
スロトレで速筋を鍛えることができますので
太極拳でも速筋を鍛えることができます
スロトレとして効果があるためには
継続して筋肉に力を加えながら、
ゆっくり時間をかけて動作を行う必要があります。

制定拳と違い、特に伝統楊式太極拳は
片方の足に体重を乗せ続けながら
動作を行いますので効果が大きいのです
詳しくは、今までの太極拳の動作の説明を見てください。
傅清泉先生は、「正しく体重を片足に乗せると
太ももが燃えるように痛い」と言います
この燃えるように痛い状態がスロトレに必要な
筋肉にストレスがかかった状態です
「もし、そう感じなかったら正しい動作に
なっていない」とのことでした
よく動作に慣れてくると
力がいらなくなるということが言われますが
力みは取れても筋肉へのストレスはあるのです


伝統楊式太極拳が好きです

2019年6月5日水曜日

太極拳とスロトレ

最近、筋肉トレに関心が集まってます
NHKの筋肉体操がネットで評判です
私も見て面白いと思いました

あるTV番組で筋肉を意識しながら
筋トレ(スロトレ)をすると、その筋肉が
効果的につくという説明を聞きました
太極拳も同じだと前から思っていましたから
やはりそうかと思いました
僕なりの用意不用力についての理解です

傅清泉先生の指導する伝統楊式太極拳では
足腰(ウエスト)手の順で体重を乗せながら
動作を行います
前足だけでなく、ウエストや手の動作でも
ウエスト周りの筋肉や肩甲骨周りの筋肉を
意識して動作を行うことで体に感じる感じが
どんどん変わってきます
大腰筋や腸腰筋も効果的に使われるようです
動きが柔らかくなるのと同時に
筋力もついてきます

次の動作に移る時も、体重がかかった足に
さらに体重をかけながら次の動作に移ります
足の筋肉の痛みを感じながら動きます
まさにスロトレです

そこで太極拳をもっと理解するためにも
最近のトレーニング理論を少し
勉強してみたいと思い、運動生理学やスポーツ科学を
キーワードにしてアマゾンで古本を漁りました

古本の運動生理学の教科書を2冊を買い、ついでに検索に引っかかった、
石井直方東大教授の本
「究極のトレーニング 最新スポーツ生理学と効率的カラダづくり」
も買いました
古本価格66円(石井さん、古本買ってごめんなさい)
あまり期待しないで、読んでみました
とても面白い
10年ほど前の本ですが、最新の研究成果を引用しながら
筋トレに関係する話が書いてあります
石井さんは若い頃にボディービルの全日本チャンピオンに
なられた実践派なのだそうです
その実践派の体験に裏打ちされた研究の成果が
述べられているようです

特に面白かったのは「スロトレ」です
普通の筋トレは最大の筋力の6から8割くらいの力で
10回くらい行なわないと効果がないそうです
しかし、スロトレは3割の力でゆっくりと
しかも長い時間継続して運動を行うことで
同程度の効果があるそうです
これは太極拳に似ているなと思いました

そこでもう少し最近のものはないかと
youtubeの動画を調べてみると
東大駒場での講演ビデオが見つかりました
これもなかなか面白い
本では触れられていない話もありました

石井さんの動画を検索すると
近畿大学の谷本道哉准教授のビデオも引っかかってきました
NHKの筋肉体操を監修している方です
最近テレビにもよく出られています
失礼ながら、これもあまり期待しないで
見てみましたら、とても面白いかったです
なんと谷本さんは石井さんの大学院生だったそうで
博士課程に在学しているときに、石井さんの指導のもとで
「スロトレ」を研究して、共著で論文や本も書いたそうです
しかも、出身大学は阪大工学部で構造力学を学び
それを生かして研究を発展させているようです
そうした工学的な知識からか
谷本さんのお話には、筋肉と深く関係する
関節の話も出てきました

関節には血管が流れていないので
再生は難しく丁寧に使う必要があることを
ご自分の体験を紹介しながら述べていました
ある程度は筋力で関節をカバーできるが極端に酷使しては
いけないそうです
関節をよく使うことによって関節を取り巻く
筋肉が発達し、関節包の中の分泌物が増加して
関節にも良いそうです
普通の筋トレでは関節に負荷をかけすぎないように
気をつけなかればいけませんが
スロトレはこうした関節をいたわって使う点でも
良いそうです
スロトレの姿勢もたいせつです

傅先生の伝統楊式太極拳はゆっくりと動きながら
しかも十分負荷をかけるようにしているので
この点でもうまくバランスをとっているように思います
激しい動きがない理由も関節を
大切にしているからなのでしょう
激しい動きの方は刀や剣で行います
こちらの方では武器を持つことで
発勁した力を武器に逃すことができ
関節への負担を減らしているようです。

谷本さんは阪大工学部、
石井さんは、東大理学部生物学科と、それぞれ
出身学部が研究のバックボーンになっているのが
お話しから伺えて大変面白いです