2025年6月7日土曜日

高探馬について

 高探馬について少し書いてみます

高探馬は2024年の傅清泉の講習会で

体の中の作り方を教わりました

体のいろんな部分を修正してもらい

うまくできると

前に出した右手を傅清泉が推すと

その力が右足にかかり耐えることが

できます


高探馬の姿勢は、重心は右足で

左足はつま先を軽くつけ

右手は手のひら下で前方へ打ち出し

左手は手のひら上で、肘を比較的高い位置で

引きます

この姿勢に至る過程は後で説明します


大切な点はこの姿勢の時の

体の中の感じです

右足にしっかり重心を乗せるには

堤丹ができている必要があります

堤丹と、右手を前に、左手を後ろに、が

体の中で連動している感じです

さらに、これによってクワの感じも明確になります


伝統楊式太極拳の高探馬には、こうした

緻密な内容があります

作り方は文字にしにくく

日頃の伝統楊式太極拳の基本を繰り返し

練習していないと形だけを真似ても

できないようです



2025年6月6日金曜日

横浜の日本太極拳友会大会に参加し、傅清泉講習会を受けました

 5月31日に、日本太極拳友会の大会を見に横浜に行きました
大会出場者は、全日本のチャンピオンから普通の愛好者まで、
子供から年配の方まで、実に多彩です
しかも、全体のレベルはとても高いです
陳式の女性のリーダーの方の
クワの使い方は、床をしっかり踏み締め
その反発力を活かした動きで、
とても参考になりました
よくある、元気よく動くものとは
ちょっと違ってました

30日と31日の傅清泉講習会に
参加しました
どちらも、基礎を深める内容で
大変勉強になりました
起勢の時の座腕と堤丹、
様々な動きの中で
掤と、捋
を意識した動きをすること
などを具体的に説明され
いっしょに練習でき
大変深い内容でした


2025年4月1日火曜日

28雲手から29 単鞭

28の雲手が終わって
 左足荷重で、右足を左足の横に寄せ
つま先を付けたところからです。
ウエストは左に回っていて、
左手は掌の形、右手はウエストの高さで
左手の下に差し込んだ姿勢です

右足のカカトを踏みながら
右手を持ち上げ左手は下ろしながら
ウエストを右に回し
一番最初の正面に右手が来たら
ウエストの回転を止め
右手は内旋しながら
左手を持ち上げて
正面を向いた顔の前で
右手は鉤手
左手はこちらに向けて
そこから、4番目の動作のやり方で単鞭に入ります


2024年10月15日火曜日

身法について

 身法とは、歩法との対比するとよく理解できます
歩法には、弓歩、虚歩があります
これらは以前説明をしました
歩法は単なる形では無く
足の様々な筋肉の使い方と一緒に
理解すべき物です
身法も形だけで無く
歩法と合わせた動きの中で
より深く理解できるもののようです
ウエストの使い方はもちろんです
肘の使い方も歩法といっしょに
理解すると、より理解が進みます
例えば、楼膝拗歩(ヨウ ローシーアオブー)を
例に肘の使い方の大切さを説明します

白鶴亮翅(バイフー リァンチー)からの動きで

右手をゆっくり低くして、肩より低くなったら

ウエストを右にまわし、右斜め後ろに

顔を向けて右肘から下を伸ばします

ウエストを右に回した後に、右肘の先を

斜め後ろに伸ばすように意識して動かすと

ウエストの動きもレベルが上がる感じです

体の軸もしっかりするように感じます

言葉での説明は難しいですが

やってみてください

同じように肘を動かせる動作は

結構あります






2024年10月1日火曜日

伝統楊式85式太極拳を毎日続けて9年目 身法について

 9年目になりました
楊式太極拳の動作を行うと
足の筋肉だけで無く
体の中に充実したものを感じられるようになりました
僕は、傅清泉先生から太極拳を
教わっています
年1回の講習会だけ、しかも
コロナ禍では3年も講習会が
ありませんでした
そうした中でも、講習会での
傅清泉先生の言葉を思い出し
ながら練習しました
足腰手が、その代表的なものです
それ以外にも弓歩の作り方
虚歩の作り方
肘の使い方
命門や背中の張り出しなど
数え上げるといろいろあります
言葉だけを聞くと
型に嵌めようとしているように
聞こえますが、そうでは
ないようです
もっと自由に
動く方がいいのではと
言う人がいましたが、
そうではないと感じています
つまり、各動作をより合理的にするには
どう動けばいいのか
を教えてくれていると実感してきています
ここで合理的とは、体の関節に無理をかけず
体全体を有機的に繋げて
指の先から腕や胸、お腹、足と
全体に張りを作っていく物だと
実感してきました
歩法と身法と言う言葉が太極拳にありますが
肘の動きなどは
身法と捉えると理解が
深まり練習にも生かせるように
思えてきました
(続く)

2024年9月10日火曜日

今年の傅清泉伝統楊式太極拳講習会に参加しました

 9月3−4日の盛岡と6−8日の千葉白子で開かれた
傅清泉伝統楊式太極拳講習会に参加しました
いつものように基本からしっかり指導していただきました
今年大変よかったことは、傅清泉に
太極養生功13勢を指導していただけたことです
実際に養生功を行いながら、ポイントを解説され
前向きと横向きの二つで実際の姿勢のポイントを
説明されていました
こうかもしれないと思って、やっていたことが
正しいことが確認できて大変
よかったです

また、伝統楊式太極拳については、基本とともに
高いレベルのお話もありました

楼膝拗歩の時の跨(クワ)と、前に押す手と

肩についてです

楼膝拗歩で、弓歩が完成するときに

後ろ足の跨(クワ)をさらに後ろに引くようにする

これは昨年単鞭の時に直していただきましたが

全ての弓歩に共通するようです

この動作とともに手のひらは小指の付け根から前に押し

肩はむしろ引くようにします

これは按(アン)の動作の時に、背中を引くようにしますが

それに対応する動きだと理解すると良いようです


また、肘についてもレベルの高い話がありました

提手上勢の時の後ろの手の肘は力点として

前の手の小指側の付け根の力点と互いに

引き合っているように意識して肘を動かすようにする

のです

肘は折り畳むのが基本ですが、さらにこれを意識した

動作をするように指摘されました

これは、手揮琵琶の動作の中でも行うようにとのことでした


伝統楊式太極拳は奥深いです




2024年8月4日日曜日

丹田と体の軸

 楊式太極拳を続けて

いろんな動作で丹田を感じるられるようになりました

そうなったポイントは、足腰手のようです

これは、ぼくらが楊式太極拳を習っている

傅清泉の言葉です

ここで、足とは片足からもう一方の足への

体重の移動のことです

例えば、搂膝拗歩で

後ろ足から前足への体重の移動することに対応します

次が、腰

これは中国語の腰なので、ウエストに当たります

つまり前足に体重を乗せながらウエストを

回します

この時、骨盤は回しません

これが大切です

これの動作で、ウエスト周りの筋肉が伸ばされます

体重をしっかり前足に乗せれば

自然とお腹周りの筋肉にも力が入りながら

よく伸ばされるのです

力を入れながら筋肉を伸ばすのは

筋力を鍛える方法の一つです

この伸ばされる筋肉は、腹斜筋や腹横筋などの

インナーマッスルです

こうした運動によって

これらの筋肉は鍛えられるようです

これが丹田を感じることに

つながっていると思います

このウエストを回す動作では、

体の軸をだんだん感じるようになります

つまり、体の軸の周りにウエストを回し

お腹の筋肉が鍛えれるのです

そして、それは体の軸を強くすることにも

繋がっていると思います

そのあとは、手

これは、足から腰へと伝わってきた

力を最後に手に伝えることを指します

この時、手を伸ばすと同時に

背中の方も膨らませるようにします

これが、体の中の筋肉にも良いようです

丹田というと、お腹を前に出す姿勢を

する人を見受けます

ちょっと年配の男性に多いようです

確かに、その姿勢で下腹に充実感を感じるかもしれませんが

もし、その姿勢を横から見て股関節が踵よりも

大きく前に出ていたら、自然と背中から首は

後ろになります

これでは、体の軸はできにくいでしょう

体の軸を鍛えるのは難しいと思います

また、姿勢を少し低くすると膝に無理がかかり

やすく、命門も閉じてしまい

体にいい姿勢にはなりません

注意したいものです


体の軸ができてくると、

それは今流行りの体軸になると思います