2024年6月8日土曜日

27 単鞭から28雲手

 27 単鞭から28雲手についてです

単鞭では、足は最初の正面(以下正面)に対して左方向に、

左足前の弓歩です。

左手は推掌で左方向、右手は鉤手になっています

ここからの動作です

動作の説明は読みにくいと思ってサボっていたのですが

熱心なみなさんに一生懸命読んでいただいていますので

説明を再開します


両手の力を緩めて、顔は正面に向けながら、

左足のクワを閉じて、つま先を90度内側に入れます

次に、ウエストを左に回しまながら

顔は正面の左向きへ

左手は縦の掌にし手のヒラの向きは内側、

左肘は少し外に張ります

右手はさらにその下に持っていきます

右手は左足の付け根あたり

この時、骨盤が回らないようにします

次に、左足に体重を乗せながら

両手の上下を入れ替えていきます

右足を少し持ち上げて左足の横に持ってきます

右手が肩の高さくらいになったくらいで

右足をつま先から着き、

右足に体重を乗せながらウエストを

右に回し、正面の右に右手を持ってきます

正面の右90度に近づけながら右手を縦の掌にします

そのあとは、左でやったことと

基本的に同じです

違うのは右足に体重を十分乗せたら

左足を左横に出してゆっくり移動していきます

左右の動作を合わせて一回と数え

これを5回繰り返します

そして次の単鞭に入ります

以上の動作で大切なのは

左右どちらかの足に体重を十分乗せた状態で

手を上下に移動して入れ替えること

骨盤をなるべく動かざずにウエストを十分捻ること

です

うまくできると丹田をだんだん感じられるようになります




2024年5月1日水曜日

久しぶりの講習会の準備で感じたこと

 楊式太極拳の講習会ではないのですが、

久しぶりに札幌で行われた講習会のお話です

講師は、日本に傅清泉の楊式太極拳を紹介し、

新型コロナの時期を除いて、毎年

傅清泉を招いて楊式太極拳の講習会を行っている、

日本拳友会の三代正廣館長です

楽しい中にも、厳しいご指摘を個人的にいただき

たくさん学ぶことの多い内容でした

感謝です

実は、話題はこの講習会の準備中に感じたことです

講習会は、48式太極拳です

練習したのは10年以上昔です

復習しておこうと、動画を見ながら

動作を行うと、ほぼ全ての動作で

楊式の動きが生かされます

最初の白鶴リャンチの動きも

形は制定拳ですが、体の使い方が

足腰手の楊式になります

いろんな動きで体幹を使って

丹田を感じながら動いています

びっくりです

伝統拳の動きが身についた人は

見た目ではわからない体の

使い方をしているのかと思いました

あの老師たちはすごいのだろうと

傅清泉の伝統楊式を毎日続けて

よかったと感じました



2024年1月31日水曜日

丹田について

 最近、いろんな動きで丹田を感じられるように

なってきました

傅清泉のおじいさんの傅鐘文によれば

丹田は、初めは意識するものではなく

正しい動作を繰り返し練習することで

感じられるようになるとのことです

それを信じて、楊式の基本を大切にして

練習を繰り返してきました

初めは雲手の動作です

手を移動させるために、ウエストを回しながら

体重を移動させると、体重が乗った足の側の

お腹の中の筋肉が引っ張られるようになってきました

その感じがだんだん繋がって、腹横筋が

自然と動くようになりました

丹田のところが引っ張られます

それからいろんな動作で、こうした感じが

出てきました

例えば、楼膝拗歩(ローシーアオブー)

体重を移動しながら、前足に体重を乗せつつある時

下になる手を少し低めにしながら、ウエストを回して

行きます。上手くいくと、丹田が感じられるように

なってきます





2023年10月30日月曜日

楊式太極拳は、順番を覚えた時がスタート

 友人が、ある教室で楊式太極拳を教わっています

たまに会って話をしていたら

その教室の先生は、28式の順番を参加者が覚えたら

次々と、別の套路へと変えて練習をやるそうです

24式も忘れないように復習したり

その方の太極拳を見せてもらったら

楊式の基本として傅清泉から

おそわっていることが

ほとんど教えられていません

ウエストを回すとか、足腰手とか、

肘の折りたたみとかです

開跨とか、

これでは、せっかく套路を教わっても

それを深め、内容を良くするような

指導をされていないことになります

套路を繰り返すことは、運動に

なりますので、健康の役に

たちますが、基本を意識して行わないと

太極拳の内容を深めることに

ならないでしょう。

太極拳の内容を深めるためには

上で述べたウエストを回すとかに

注意して練習することが大切ですから

太極拳の内容を深めると

軸がしっかりし

体幹や腹圧が強くなり

手の動きと足の動きと

体幹の動きがつながってくる

感じがしてきます

これを得るためには、楊式太極拳の

基本を意識して套路を行う必要が

あります

こうした実感を得られないとすると

もったいないと思ってしまいます

友人に、各動作で大切にすべき点を

少し教えてあげました

役に立つと良いのですが

2023年10月14日土曜日

伝統楊式85式太極拳を毎日続けて8年目

 85式を毎日続けて8年目に入りました

はやいものです

だんだん進歩している点と

年令を重ねることで弱くなってくる点があるようです

85式を行っている時に

丹田が感じられるようにだんだんなってきました

傅鍾文が死ぬ直前に語った

Last interviewに出てくる話です

太極拳の動作の中でウエストを

回すことに注意して行うことで体幹が強まり

腹圧が高まるようになった結果と理解しています

続けることの大切さです

一方で年を取る事で弱くなることも出てきます

これに気づいたらこれを補うことに注意すべきです

例えば、分脚の動作が下手になりました

失敗の確率がいつのまにか

高くなっています


(つづく)


2023年9月3日日曜日

4年ぶりの傅清泉講習会に参加

 2023年8月29、30日、4年ぶりに

傅清泉先生の講習会に参加しました

会場は盛岡体育館です

コロナ禍のために、2019年以来です

久しぶりに会う傅清泉先生は、

相変わらず、エネルギッシュで、快活で

明るく、冗談が大好きです

間近で基本の説明を受け

いくつかの動作を見ていただいて

修正していただきました

少しづつ、伝統楊式太極拳の理解が

深まりつつあるので

動作を直してもらうのは

理解を新たに深めるのに

大変役立ちます

今回は、いくつかの動作で

肘について直していただきました

 提手上勢での両手の位置と両肘

左摟膝拗步から手揮琵琶に入るときの右肘と右手の

親指の位置と、その動作でのウエストの動かし方

などです

それから、単鞭での左肘と右股関節と顔の向きです

右股関節の位置を直してもらうと

右股関節が、右足の踵に向かうような感覚です

左足に素直に体重が乗せられ

右足踵までストレートに体重を支えられる感覚です



これらを体の感覚として

学ぶことができました


得難い経験です




2023年8月3日木曜日

腸腰筋への刺激と体重コントロール

 年をとるとともに、体重が少しずつ増加しています

毎朝、体重計に乗って様子を見ています

65を過ぎてから体内脂肪指数も

じわりと増えていました

毎日の85式太極拳は続けていても

老化は静かに進むのだと思います

正月はご馳走をいただくので一番体重が増え

夏に向けて少しずつ減少し

涼しくなってくると体重が増え始めます

これが1年間の変化です

体重のフレは3kgくらいです

ところが今年は体重の減少が例年より大きくなっています

理由は、太極養生功のあとに

片足立ちで、もう片方の足を前後に揺する運動のようです

この運動のポイントは、膝をなるべく伸ばして行うことです

そうすると、腸腰筋や大腰筋をよく伸ばし

体幹を刺激することができます

回数は各足10往復です

片足でうまく立てない人は

片手を壁につけます

動かす足と反対側の手です

これを朝晩やってます

他に原因がなければ

この効果で体重が減っているようです

体内脂肪指数も減少しており

この運動の効果の可能性が高いと思っています

この運動だけで効果があるとは

あまり考えづらく、この運動が

毎日の太極拳の効果を高めていると思った方が良いと思います