2024年10月15日火曜日

身法について

 身法とは、歩法との対比するとよく理解できます
歩法には、弓歩、虚歩があります
これらは以前説明をしました
歩法は単なる形では無く
足の様々な筋肉の使い方と一緒に
理解すべき物です
身法も形だけで無く
歩法と合わせた動きの中で
より深く理解できるもののようです
ウエストの使い方はもちろんです
肘の使い方も歩法といっしょに
理解すると、より理解が進みます
例えば、楼膝拗歩(ヨウ ローシーアオブー)を
例に肘の使い方の大切さを説明します

白鶴亮翅(バイフー リァンチー)からの動きで

右手をゆっくり低くして、肩より低くなったら

ウエストを右にまわし、右斜め後ろに

顔を向けて右肘から下を伸ばします

ウエストを右に回した後に、右肘の先を

斜め後ろに伸ばすように意識して動かすと

ウエストの動きもレベルが上がる感じです

体の軸もしっかりするように感じます

言葉で説明羽部難しいですが

やってみてください

同じように肘を動かせる動作は

結構あります






2024年10月1日火曜日

伝統楊式85式太極拳を毎日続けて9年目 身法について

 9年目になりました
楊式太極拳の動作を行うと
足の筋肉だけで無く
体の中に充実したものを感じられるようになりました
僕は、傅清泉先生から太極拳を
教わっています
年1回の講習会だけ、しかも
コロナ禍では3年も講習会が
ありませんでした
そうした中でも、講習会での
傅清泉先生の言葉を思い出し
ながら練習しました
足腰手が、その代表的なものです
それ以外にも弓歩の作り方
虚歩の作り方
肘の使い方
命門や背中の張り出しなど
数え上げるといろいろあります
言葉だけを聞くと
型に嵌めようとしているように
聞こえますが、そうでは
ないようです
もっと自由に
動く方がいいのではと
言う人がいましたが、
そうではないと感じています
つまり、各動作をより合理的にするには
どう動けばいいのか
を教えてくれていると実感してきています
ここで合理的とは、体の関節に無理をかけず
体全体を有機的に繋げて
指の先から腕や胸、お腹、足と
全体に張りを作っていく物だと
実感してきました
歩法と身法と言う言葉が太極拳にありますが
肘の動きなどは
身法と捉えると理解が
深まり練習にも生かせるように
思えてきました
(続く)

2024年9月10日火曜日

今年の傅清泉伝統楊式太極拳講習会に参加しました

 9月3−4日の盛岡と6−8日の千葉白子で開かれた
傅清泉伝統楊式太極拳講習会に参加しました
いつものように基本からしっかり指導していただきました
今年大変よかったことは、傅清泉に
太極養生功13勢を指導していただけたことです
実際に養生功を行いながら、ポイントを解説され
前向きと横向きの二つで実際の姿勢のポイントを
説明されていました
こうかもしれないと思って、やっていたことが
正しいことが確認できて大変
よかったです

また、伝統楊式太極拳については、基本とともに
高いレベルのお話もありました

楼膝拗歩の時の跨(クワ)と、前に押す手と

肩についてです

楼膝拗歩で、弓歩が完成するときに

後ろ足の跨(クワ)をさらに後ろに引くようにする

これは昨年単鞭の時に直していただきましたが

全ての弓歩に共通するようです

この動作とともに手のひらは小指の付け根から前に押し

肩はむしろ引くようにします

これは按(アン)の動作の時に、背中を引くようにしますが

それに対応する動きだと理解すると良いようです


また、肘についてもレベルの高い話がありました

提手上勢の時の後ろの手の肘は力点として

前の手の小指側の付け根の力点と互いに

引き合っているように意識して肘を動かすようにする

のです

肘は折り畳むのが基本ですが、さらにこれを意識した

動作をするように指摘されました

これは、手揮琵琶の動作の中でも行うようにとのことでした


伝統楊式太極拳は奥深いです




2024年8月4日日曜日

丹田と体の軸

 楊式太極拳を続けて

いろんな動作で丹田を感じるられるようになりました

そうなったポイントは、足腰手のようです

これは、ぼくらが楊式太極拳を習っている

傅清泉の言葉です

ここで、足とは片足からもう一方の足への

体重の移動のことです

例えば、搂膝拗歩で

後ろ足から前足への体重の移動することに対応します

次が、腰

これは中国語の腰なので、ウエストに当たります

つまり前足に体重を乗せながらウエストを

回します

この時、骨盤は回しません

これが大切です

これの動作で、ウエスト周りの筋肉が伸ばされます

体重をしっかり前足に乗せれば

自然とお腹周りの筋肉にも力が入りながら

よく伸ばされるのです

力を入れながら筋肉を伸ばすのは

筋力を鍛える方法の一つです

この伸ばされる筋肉は、腹斜筋や腹横筋などの

インナーマッスルです

こうした運動によって

これらの筋肉は鍛えられるようです

これが丹田を感じることに

つながっていると思います

このウエストを回す動作では、

体の軸をだんだん感じるようになります

つまり、体の軸の周りにウエストを回し

お腹の筋肉が鍛えれるのです

そして、それは体の軸を強くすることにも

繋がっていると思います

そのあとは、手

これは、足から腰へと伝わってきた

力を最後に手に伝えることを指します

この時、手を伸ばすと同時に

背中の方も膨らませるようにします

これが、体の中の筋肉にも良いようです

丹田というと、お腹を前に出す姿勢を

する人を見受けます

ちょっと年配の男性に多いようです

確かに、その姿勢で下腹に充実感を感じるかもしれませんが

もし、その姿勢を横から見て股関節が踵よりも

大きく前に出ていたら、自然と背中から首は

後ろになります

これでは、体の軸はできにくいでしょう

体の軸を鍛えるのは難しいと思います

また、姿勢を少し低くすると膝に無理がかかり

やすく、命門も閉じてしまい

体にいい姿勢にはなりません

注意したいものです


体の軸ができてくると、

それは今流行りの体軸になると思います





2024年6月8日土曜日

27 単鞭から28雲手

 27 単鞭から28雲手についてです

単鞭では、足は最初の正面(以下正面)に対して左方向に、
左足前の弓歩です。
左手は推掌で左方向、右手は鉤手になっています
ここからの動作です
動作の説明は読みにくいと思ってサボっていたのですが
熱心なみなさんに一生懸命読んでいただいていますので
説明を再開します
両手の力を緩めて、顔は正面に向けながら、
左足のクワを閉じて、つま先を90度内側に入れます
次に、ウエストを左に回しまながら
顔は正面の左向きへ
左手は縦の掌にし手のヒラの向きは内側、
左肘は少し外に張ります
右手はさらにその下に持っていきます
右手は左足の付け根あたり
この時、骨盤が回らないようにします
次に、左足に体重を乗せながら
両手の上下を入れ替えていきます
右足を少し持ち上げて左足の横に持ってきます
右手が肩の高さくらいになったくらいで
右足をつま先から着き、
右足に体重を乗せながらウエストを
右に回し、正面の右に右手を持ってきます
正面の右90度に近づけながら右手を縦の掌にします
そのあとは、左でやったことと
基本的に同じです
違うのは右足に体重を十分乗せたら
左足を左横に出してゆっくり移動していきます
左右の動作を合わせて一回と数え
これを5回繰り返します
そして次の単鞭に入ります
以上の動作で大切なのは
左右どちらかの足に体重を十分乗せた状態で
手を上下に移動して入れ替えること
骨盤をなるべく動かざずにウエストを十分捻ること
です
うまくできると丹田をだんだん感じられるようになります


2024年5月1日水曜日

久しぶりの講習会の準備で感じたこと

 楊式太極拳の講習会ではないのですが、
久しぶりに札幌で行われた講習会のお話です
講師は、日本に傅清泉の楊式太極拳を紹介し、
新型コロナの時期を除いて、毎年
傅清泉を招いて楊式太極拳の講習会を行っている、
日本拳友会の三代正廣館長です
楽しい中にも、厳しいご指摘を個人的にいただき
たくさん学ぶことの多い内容でした
感謝です
実は、話題はこの講習会の準備中に感じたことです
講習会は、48式太極拳です
練習したのは10年以上昔です
復習しておこうと、動画を見ながら
動作を行うと、ほぼ全ての動作で
楊式の動きが生かされます
最初の白鶴リャンチの動きも
形は制定拳ですが、体の使い方が
足腰手の楊式になります
いろんな動きで体幹を使って
丹田を感じながら動いています
びっくりです
伝統拳の動きが身についた人は
見た目ではわからない体の
使い方をしているのかと思いました
あの老師たちはすごいのだろうと
傅清泉の伝統楊式を毎日続けて
よかったと感じました


2024年1月31日水曜日

丹田を感じられるようになって来た

 最近、いろんな動きで丹田を感じられるように
なってきました
傅清泉のおじいさんの傅鐘文によれば
丹田は、初めは意識するものではなく
正しい動作を繰り返し練習することで
感じられるようになるとのことです
それを信じて、楊式の基本を大切にして
練習を繰り返してきました
丹田を感じるようになったのは
初めは雲手の動作です
手を移動させるために、ウエストを回しながら
体重を移動させると、体重が乗った足の側の
お腹の中の筋肉が引っ張られるようになってきました
その感じがだんだん繋がって、腹横筋が
自然と動くようになりました
丹田のところが引っ張られます
それからいろんな動作で、こうした感じが
出てきました
例えば、楼膝拗歩(ローシーアオブー)
体重を移動しながら、前足に体重を乗せつつある時
下になる手を少し低めにしながら、ウエストを回して
行きます。上手くいくと、丹田が感じられるように
なってきます
嬉しいですね