2018年12月25日火曜日

楊式13式太極刀と楊式28式太極剣

来年の1月に、私が所属している団体のサークル
発表会があります
この発表会は、とてもユニークで、各演目に希望者は自由に参加できます

昨年は、24式と伝統楊式28式太極拳、伝統楊式太極刀、などに参加しました
今年は、伝統楊式太極剣も演目に加わりましたので
それにも参加しようと早速練習を開始しました

と言っても、全然習っていないので(実は伝統楊式太極刀もそうです)
傅清泉先生のDVDを見ながら、少しづつ覚えています

傅清泉先生によると
伝統楊式太極拳の体系の中で、85式太極拳は体の土台を作るものであり、
剣や刀などの武器は発勁の練習という位置付けになっているそうです

このことが伝統楊式太極剣を練習していると
よく理解できる気がします
本当は理解できると書きたいのですが
ちゃんと先生から習っていないので
剣の大切な要点を理解できていない可能性があり
気がするとしておきます

刀はバッサリ切る感じなのに対して
伝統楊式太極剣の動作は、下半身の動きが体幹(ウエストの動き)を通して
最後に剣に伝わる感じがして
なかなか楽しいものです
85式楊式太極拳で培ってきた内容が生かせる感じがします
ただまったり動くだけの32式剣では得られないものです
なんか適当に動いているだけの42式剣にもない感覚ですね
(もちろん42式に対する僕の理解が十分ではないから
という可能性はあります)

ということで、きちんと傅清泉先生から教わる機会を
楽しみにしています

2018年12月16日日曜日

11左摟膝拗歩から12進歩搬欄捶

左摟膝拗歩から進歩搬欄捶です

左脚が前足となっている弓歩から動作が
始まります
まず左脚のつま先をかかとを軸に
股関節から左に回転させます
いわゆる開胯です
同時に、右手は少し高くして握り
左手は胸の前に持ち上げて胸の高さくらいにします
左手の手のひらは下にします

次に左脚に体重を乗せながら
ウエストを左に回します
そして両手をさらに少し左に回します
この動作は、前からの攻撃をかわしています

次に、左脚に体重を十分乗せて
(ティータンします)から、
右足を右斜め前にカカトから踏み出します
これが進歩の一歩目にあたるのでしょう
英語ではadvance stepです
そして、体重を右足に移動します
右手を外旋させながらウエストを右に回し
さらに左手の手のひらを右手のコブシの手首あたりにつけます
これは相手の攻撃、例えば右ストレートパンチの軌道を変えています
これが搬の動きです
搬は英語ではdeflectです
意味は相手のパンチ軌道をそらすという意味です

余談ですが、搬欄捶という言葉を、24式では違う意味の
動作に使っています
撇身捶とすべきところを搬欄捶としているようです


次に右足のつま先をすこし右に開き
ウエストを右に回し、右足に体重を乗せながら
右手を握ったままで手の甲を下にして
右肘を後ろに引きながら
ウエストの横までおろして
(この動きが欄で英語ではparryです。意味はかわすです。)
同時に左手は前方に伸ばし
同時に左脚を前方に伸ばし
カカトをつけます
これがadvanceの2歩目です


次に左脚に体重し
ウエストを左にひねり
右手を内旋させながら前方に伸ばし
立て拳で前方に打ち出します






9左右摟膝拗歩から10手揮琵琶、10手揮琵琶から11左摟膝拗歩

左右摟膝拗歩から手揮琵琶、そして
、手揮琵琶から左摟膝拗歩の動作の要領も
左摟膝拗歩から手揮琵琶と同じなのでいいでしょう


8手揮琵琶から9左右摟膝拗歩

手揮琵琶から左右摟膝拗歩へは、白鶴亮翅から左楼膝拗歩
とほぼ同じです
白鶴亮翅の右手が下に降りてきて、左手が胸の前に
上がってきた時から後の動作を同じと考えていいと思います

僕は初めの左楼膝拗歩から右摟膝拗歩へ移るのが
苦手です
多分、左脚前の姿勢からの移動で、股関節ーおしりーに座る感じが弱いからではないかと
思っています

堤丹です
それで意識的によく座るようにしています
個人的には、左楼膝拗歩から右摟膝拗歩へ移る時のポイントは動中求静ですね

2018年11月14日水曜日

A heart-warming story of Great Grand-Master Fu Zhongwen


Every year I  attend the special class of Yang Style Taijiquan by Master Fu James
that is held once per year for more than last ten years in our town.
This class is very important for us, since we can get very special advice
to improve our ability of Taijiquan from James.
James made correction of our form.
After the Taijiquan practice, 
the participants of our class  were enjoying sea foods and rice wine with Master Fu James and were also enjoying chat with him  in a Japanese restaurant.

I talked  to him that I wanted to
know some interesting stories of his grand father, Great Grand-Master Fu Zhongwen,
when Fu James began his Taijiquan practice with him,
because I have been very strongly impressed  by  the last interview of  Fu Zhongwen.

James said that it was very natural for him to begin Taijiquan practice,
since many students visited the Fu Zhongwens house in Shanghai
to make practice Taijiquan very hard in every evening.  
It was very fun for him to see their practice, so
he was very glad to join Taijiquan practice.

I said to James "Can  I  have more story about your grand father ?".
Then, James told to me a heartwarming story of Fu Zhongwen.

Fu Zhongwen was a disciple of Yang Chengfu from nine years old, 
when Yang Chengfu  was about 30 years old. 
Fu Zhongwen kept  practicing   of Taijiquan under  Yang Chengfus advice  very hard.
He  joined Yang Chengfus  trip for his teaching of  Taijiquan in various places 
in China in Yang Chengfus later years life. 
When Yang Chengfu was serious ill in his old age, 
Fu Zhongwen invited Yang Chengfu to Fu Zhongwen house to take care of  
Yang Chengfu till the end of Yang Chengfus life.

After Yang Chengfu died, Fu Zhongwen kept visiting Yang Chengfus wife 
in every year. Fu Zhongwen did not tell anything about his visit to  his family.
When Fu Zhongwen attended some competition of Taijiquan in Beijing in a certain year,
Fu Zhongwen wanted to visit Yang Chengfus wife, 
but he could  not find any transportation  from Beijing to Yang Chengfus wife house.
 So he walked for more than 8 hours to visit her and Yang Chengfus family. 
 Yang Chengfus wife was very surprised with  unexpected Fu Zhongwens visit
and  was very glad  it.
This story was not known by  Fu James before  Yang Zhen Guo told it to him. 
Yang Zhen Guo is  Yang Chengfus forth son.
It was only few years ago  and that was the first time for Fu James to know that.  
Yang Zhen Guo said that Fu Zhongwen is only one disciple of Yang Chengfu to keep
visiting Yang Chengfus wife and family every year.

So I understand the reason why Fu Zhongwen is respected as the Great Master of Taijiquan by so many peoples in the world.

(拙い英文ですのでご容赦ください)

2018年11月7日水曜日

動中求静について

動中求静は太極拳十要の中でもわかりにくいものです
色々な解説がネット上にあります
中には精神的なことという説明があったりします
それは間違っていないと思いますが
他の太極十要が動作に関するものなのに
最後のものがそうではないのは
少し変な感じがしています
やはり動作に関する内容もあるのではないかと思ってしまいます


最近思っている動中求静について
ここ3年ほど毎日85式を1−2回続けていて
強く感じていることを書いてみます

動中求静は、楊式太極拳の動作の中で
動く際に動いていないところを
しっかり作ることを意識するということを
言っているのではと思うように
なってきました

例えば、白鶴亮翅から左摟膝拗步への移行では
右足に体重を乗せたまま、一連の動作を行なって
左足を持ち上げてかかとをつくまで
ずっと右足に体重を乗せ続けます
この時、右足にしっかり座るように
体の軸がずれないように
堤丹を意識することが大切になります

これは結構難しく、
今までより、姿勢を少し低くするだけで、
僕にはさらに難しくなります
まさに、動きの中に動かないところを探す感じです

日本語の静には様々な意味がありますが
傅鍾文の伝統楊式太極拳のテキストの英語版では
動中求静は簡単に
seek stillness in motion
と訳されています
意味としては「動きの中にstillnessを探す」です
stillnessはとどまっていることを意味します
英訳した人は、太極拳の経験があり
傅鍾文の息子で傅清泉の父である
傅声遠とも交流のある中国系のアメリカ人のようです
彼が、
quietやsilentではなくstillnessを選んでいるのは
理由があるような気がします

まあ、そうかなと思っているだけですが

2018年9月13日木曜日

伝統楊式85式太極拳を毎日続けて3年

この9月で伝統楊式85式太極拳を続けて3年になります
考えて見ると、毎日1回やったとして約1000回
それ以上やった日もありますから1500回とすると
1回20分として30000分=500時間
ということで小さな成果ですが
毎日続けるということは大切だなと思いました
あらためて傅鍾文のlast interviewの言葉を思い返し
継続することの大切さを思っています

1年半ほど前から、伝統楊式太極拳を練習できる教室に
変わりました
教室の練習時間に傅清泉先生から教わった
内容を教室で繰り返すことができるのはありがたいことです
制定拳と違うことをやることをはばかることもなくなりました

一方で、伝統楊式85式太極拳を毎日続けていると
ある日突然に昨日までできた動作が、うまくいかなくなる
ことに最近時々出会います
最近、少しづつ姿勢を低くして動作を行うように努力して
きたこともの原因のようです
低い姿勢の結果、どこかの動作があいまいになったのでしょう
あるいは、もともと曖昧だったのかもしれません
高い姿勢に戻すわけにはいかないので、
低い姿勢以外の原因は何かと考えて、
その理由を見つけるには時間がかかりますが、
結果としては、いくつかの動作が無意識のうちに
おろそかになり、
その結果うまくいかないということが
わかってきました

そうした時に、ヒントになったのが傅清泉先生が
講習会での様々な指摘でした
「ウエストをよくひねる」
「肘を使う」(これは肩甲骨をよく動かす事だと思います)
「動作は足腰手の順番」そのほか色々思い出しながら
ヒントを探します
また、自分がうまくいかない動作を傅清泉先生は
どうやっているのだろうと、ビデオを見て
自分の動作との違いを考えたりしました
色々わかったこともあり、その理解はまだ
多分不十分ですが、伝統楊式太極拳の
理解を深めることになったと思っています

実は、この1年で大きな出来事としては、昨年から2年ぶりに地方大会に
選手として出場したこともあります
以前にも、24式太極拳や32式太極剣に出場していました
昨年から、楊式太極拳に参加しています
2年のブランクは大きく、大会当日のコンディションの作り方や
当日までの練習の積み重ねかたで試行錯誤をすることになりました
本番予行の大切さもよくわかりました

楊式太極拳は自選なので套路を作る必要があります
何より、点数が気になってしまいます
復帰後最初の大会では思わぬミスをし、久しぶりに低い点数を取りました
若干ショックで努力を重ね、次の大会では若干点数を伸ばすものの
その次では細かいミスのつみ重ねでまた点数が下がるという繰り返しです
大会参加は良い刺激になるものですが、一方で邪念を呼ぶものでもあり
これも動作がうまくいかなくなる原因かもしれません
大会前の練習では、大会用套路の練習を優先しがちです

85式をおろそかにすべきではないということも
重要な反省点です
こうしたことを克服していくことも大切な過程なのかもしれませんね


2018年8月30日木曜日

今年の傅清泉講習会で得たもの - 単鞭 -

今年も傅清泉講習会でいろいろ学ぶことができました
その中から単鞭について書きます

単鞭は、今までただやっているだけで
力がどうなっているのかが、いまいち理解できていませんでした
それに対して、攬雀尾や摟膝拗歩は、これまでの講習会で
いろいろ説明を聞いたり具体的に直してもらったりして、
それなりに体の中での力の入り方を
理解できていたように思います

今回は単鞭について少し理解が進みました
まず、前の手の位置と肘の形です
傅清泉先生に直してもらった結果、
前の手は推掌で小指側の掌の付け根を
力点として意識できるようになりました
前の手の位置は前足の前よりも少し内側で
顔の正面です
腕は肘が外側に少し張り出した形に直してもらうと
掤勁を感じられるようになりました
そして後ろの手の位置と高さを直してもらった結果
前の手から背中を通して後ろの手までが
一つのつながりとして
感じられるようになりました
うれしい

あとは、日々の練習でこの感覚が
なくならないように気をつけることですね


2018年8月28日火曜日

傅清泉講習会後に傅鍾文先生の逸話

今年も、傅清泉先生の講習会に参加できました
大変学ぶことの多い講習会でした
そして講習会後、傅清泉先生から
傅鍾文先生の逸話を直にお聞きする
貴重な機会を得ました

傅鍾文先生のことは以前にも、記事を書きましたが
傅清泉先生の祖父であり
傅清泉先生に太極拳を指導された方です
伝統楊式太極拳に対する理解が深く
その継承と発展に大きな貢献をされた
本当にすごい方だなと思っています
彼のlast interviewを読んで
とても真摯に伝統楊式太極拳に取り組んだ方だと思いました
僕が内容のある伝統楊式太極拳に出会えたのは
日本太極拳友会の三代館長と
もちろん傅清泉先生のおかげですが
それを楊澄甫先生から伝えたのは傅鍾文先生です
僕は傅鐘文先生にお会いしたことはありませんが
大変尊敬しています
今回、お話を聞いてますます
すごい方だなと
感銘を受けました

傅鍾文先生は楊澄甫先生の晩年に
楊澄甫先生と行動を共にし、
太極拳の指導をされたのはよく知られています
楊澄甫先生が体の具合を悪くされ亡くなられる時にも
傅鍾文先生は楊澄甫先生をご自宅に引き取られて
最期を看取られたそうです
楊澄甫先生の奥様は、楊澄甫先生が亡くなられた後も
49年間ご健在だったそうですが、
その間、傅鍾文先生は奥様をずっと励まし交流を続けました
毎年一回は必ず訪問し続けたそうです
楊澄甫先生の弟子は大変多かったのにも関わらず
こうしたことを行った方は傅鍾文先生以外はいなかったそうです
北京で太極拳の大会があった時には
当時の交通機関は不十分で、都合よく車も利用できなかったため、
徒歩で8時間もかけて奥様を訪問されたそうです
奥様はこの突然の訪問に大変感激されたそうでした
実はこの話は、傅清泉先生が傅鍾文先生から
直接お聞きしたわけではなく、
楊澄甫先生の四男の楊振国先生から6ー7年ほど前に
初めて伺ったのだそうです
傅清泉先生も大変驚かれて、傅鍾文先生が非常に多くの方から
いまだに慕われて続けている理由がこうしたところに
あるのだと思われたそうです
傅鍾文先生の太極拳に対する技量の高さとともに
人間としての徳の高さが多くの方に慕われ続ける
理由なのだろうとのことでした

とてもいい話だなと思いましたので
傅清泉先生の了解もいただき
紹介させていただきました
9月には中国で傅鍾文先生の武術と徳を
テーマにした研究会が武術大会とともに
行われるそうです

後日、英語でもこのことを書いてみます



2018年7月28日土曜日

堤丹について

傅清泉先生の講習会に出ると
いつも強調されるのが、
堤丹(ティータン)、円襠開胯(エンダンカイクワ)
そしてウエストのひねりです
この堤肛について最近感じていることを
書いてみます


最近知ったことですが、猫背を直す方法として
椅子に座っている時に丸めたタオルの上に
坐骨から後ろを載せるようにして座って背骨を伸ばすというのがあります
腰骨のところを前に出して、反らせるのとは違います
逆に引っ込める感じです

そうすると下腹部の中の方にも自然に力が入ります
これによって、猫背で傾いている骨盤を直すことができます
これが腰痛に良いのは知っていましたが、猫背にも良いのだそうです
似たものとしては、坐禅の時の坐禅布団があります

これもお尻全体ではなく坐骨の後ろに敷くものです
つまり坐禅の時のこの骨盤の様子が堤丹に通じるのではと思います
堤肛で坐禅をイメージして骨盤の姿勢を作り、
そして円襠開胯で足全体を股関節から外旋させることが大切だと思います

でも難しいのは、堤丹しながら動くことですね
傅清泉先生に質問したら、いつも動く時には堤丹しているということでした

伝統楊式太極拳は奥が深いです

2018年7月25日水曜日

7左摟膝拗歩から8手揮琵琶

左摟膝拗歩が終わったところからです
左足が前になっている左弓歩で、左足荷重になっています

そこから左足にさらに体重を乗せ
後ろの右足を前に引き寄せ
同時に掌だった右手を緩め前方に軽く伸ばします
(イメージとしては相手に右手首をつかまれて
まえにひっぱられている)

次にその右足に体重を乗せていきます
さらにウエストを右に回しながら
右手を肘を引くような感じで折りたたみ
右手を胸の前に近づけます
同時に左手は持ち上げながら前方に伸ばして
肩くらいまで持ち上げます
一緒に左足も持ち上げます

次に、右手を外旋させながら
ウエストを左に回して
右手は手のひらが上向きで胸の前
肩は最初の左弓歩の方向に向きます
左手は軽く外旋させて肘から軽く折りたたみながら
口の高さくらいに持って最後に軽く内旋します
右手は左手の肘くらいの高さにきます
左足は軽くかかとから前方につき虚歩になります
ウエストのねじれは軽く右手方向です

(イメージとしては相手の右手を自分の右手で
ひねり返して左手の助けも借りて両手で決めている)

2018年6月4日月曜日

体の能力を育む太極拳

伝統楊式85式太極拳を毎日続ける日々です
それが体の能力を育んでいると感じています

これまで何度も書きましたが
制定拳とは全く違う変化が
体に起きて来ます

一言で言えば、体幹、体の中心を取り囲む
筋肉の張りが少しづつ強くなる
そこからの力が手足の先に伝わるような

もういい年をしているのに
体の能力が伸びていくのは
驚きです
しかも、制定拳のように体に無理が
かかっているような感じがありません
制定拳では、この動作は何をしているのか
何が目的なのか、合理的な動きとは思えない
など疑問がいっぱいでしたが
楊式太極拳ではそうしたことがないことも
原因なのかもしれません

楊式太極拳を続けていて起こる体の変化を
いろんな人は体を練るという表現を使うのかもしれません
これを感じれるようになるためには
どうも28式では不足で
やはり85式が必要なようです
このことを85式太極拳をやっておられない方や
知っていても継続的にやっておられない方には
理解し難いかもしれませんが
一定時間、楊式太極拳を続けることが
体を育てるためには必要なようです
また、傅清泉先生のアドバイスに従った動き
(足腰手とか、ウエストをねじる動きとか)が
大切だと思います

動作を覚えればおしまいの太極拳なのか
大会に出て点数をとるための太極拳なのか
他人が見て美しいという見栄えのする太極拳なのかなど
楊式太極拳は、これらとは一線を画している
ような気がします

講習会のたびに傅清泉先生が
お話しされる内容を
実感する日々です

2018年4月17日火曜日

6白鶴亮翅から7楼膝拗歩

白鶴亮翅から楼膝拗歩です

白鶴亮翅の左足前で、つま先をつけた虚歩の姿勢から
始めます

右足にしっかり体重を乗せ
ウエストを少し右に回しながら
右手を外旋させながら、腹の高さまでおろします
同時に左手を胸の前に上げます
右手をさらに外旋させて、右ひじから
ウエストをさらに右に回しながら
右後方に持っていき
少し遅れて左手は親指側を意識しながら
胸の前に置いておくと
ウエストのひねりと一緒に回転して行きます
目は伸ばした右手の先を見ます
その時に左手も少し右へ移動します
右手が伸びたときに合わせて
左足を持ち上げます

次に、右手を肘を固定して顔の方に折りたたみ
右耳の横に持って来ます
左手はお腹の前くらいに下ろします
左足を前に踏み出しかかとから
つきます
体重を前足に移動し、
左手で左ひざの前を払い、
ウエストを左に回転させ、
最後に右手は掌で前に押します

最近気をつけているのは、最後のウエストをひねって
右手を押すときに、後ろ足が中途半端に
ならないようにすることです
これ、以外に大切な気がします

2018年1月9日火曜日

5提手上勢から6白鶴亮翅


提手上勢から白鶴亮翅です

提手上勢は右足前でかかとをつけた
左足重心の虚歩です
右手は前で左手は右手の肘のあたり
両手の手のひらは下に向けています
最初に立った時の正面からの攻撃に対する反撃です

それから白鶴亮翅に入ります
動作はやや複雑です

左足に体重を乗せて右足を持ち上げます
同時にウエストを左に回して
両手を肘から折りたたみ
さらに左手の肘を肘打ちのように後ろへ押します
右手をやや下に移動します(多分相手の左手による
腹への攻撃を右手でそらしています)

次に、右足のかかとをつき、
右手を胸の前、左手を右手の後ろに持って来て
右手前の掤の姿勢を作りながら
右足のつま先をやや内側に入れ
体重を前に移動し弓歩にします
しっかり前を押すようにします
この時、肩は前に正対し両ひじを張るようにします

そこから前足に体重を乗せ
右手は少しづつ上に持ち上げ
左手は少しづつ下に下ろしながら
左足を持ち上げ
右股関節を軸に体を左に回します
左足のつま先をつけた虚歩にします
同時に右手は持ち上げた途中から手首を腕の軸の周りに
内旋(親指を内側に入れる動き)して
額の上で手のひらがやや上向きにします
左手は左股関節の横あたりで下を抑えます
肩は顔の方向に対して正対します
虚歩では後ろになった右足に対して骨盤は
左足前のやや斜めに
なっていることを確認します
また、堤丹と含胸抜背に注意しましょう

以上のように白鶴亮翅の動作は複雑です
はじめの動作は、虚歩の前足に対する攻撃を避けたのかもしれません
また、後ろの敵に肘打ちをしたとも考えられます
そして前からの攻撃を右手でかわして、掤で反撃し
正面に向かって左からの攻撃に対して
敵の右手の攻撃はこちらの左手、敵の左手の攻撃には
こちらの右手で受けています
つま先をつけた虚歩は、がら空きとなった敵の
腹を蹴りあげられる体勢です