2016年2月18日木曜日

伝統楊式太極拳について(傅 鍾文老師のインタビューから)続々

傅 鍾文の推手の能力は高く、
50−60歳の頃が一番だった
1980年に、中国武術家たちの
会議があった(傅 鍾文が生きたのは1903 - 1994
なので、この時77歳ということになる)
参加者はいかに自分の武術が優れているかを
声だかに話していた

傅 鍾文は、立ち上がり
「おしゃべりはやめよう
私はここにいる
誰でも、推手ではなくても良い
どんな武術を使っても良い
私を動かすことができたら
私は諸君の弟子になろう」

誰も傅 鍾文を動かすことことはできなかった
後になって、彼らは
 傅 鍾文と弟子達を招いて
推手を見せてもらい
その威力に驚いた

(そのあといろいろ逸話が続きますが省略)

傅 鍾文は、楊式太極拳を練習するときの
本質的な点について述べた

「例えば、
手首は軽く曲げるように
曲げすぎてはいけない
手首を曲げて手で押す時には、
手のひらではなく
手の小指側を使う
そうしないと手を痛める
練習によって、手首と手のひらに軽く圧力を
かけると血流を感じるように
なるだろう」

「体の根を強くすることは家を建てるようなものだ
丈夫な土台は簡単にはできない
何回も繰り返して、土台が堅く深くなるように
しなければいけない
胯を沈めて、お尻はリラックスして
体を沈めなければいけない
股間を持ち上げたくなるだろう
体の移動の時には、重心を上下してはいけない
背中をまっすぐにしすぎたりして、背中の命門を閉じてはいけない
胸は、凹ませすぎてもいけないし
背中は後ろに寄りかかりすぎてもいけない」

「首は水平で傾かずまっすぐにし、目は前を
まっすぐ見なければならない
足元を見ないこと、動く先を見ること
姿勢は少しづつ低くすること
そうすれば、膝を痛めない
膝がつま先から前には出ない
呼吸は自然にする」

---------------
以上で終わりです

傅 鍾文老師は、有言実行の人なんだと思いました
彼が元気で死の間際まで太極拳を続けたことが、
伝統楊式太極拳が体にいいことを
裏付けているような気がします
本当にすごい人ですね


0 件のコメント:

コメントを投稿